2005年 1月定例活動 「ツツジの園づくり」と「コナラの再生」


 
 1月の定例会は、オアシスの森誕生の原動力とも言える、元祖「柴刈り大会」の流れをくむ「ツツジの園づくり」でした。
 毎年、この日は暖かな良い天気に恵まれ、3年前から手がけている南向きの尾根には、飛び入りの参加者も含めて総勢16名が集まりました。
 ここ梅林西側尾根筋では、1本も植えることなく、林内照度の改善のみによってツツジの園をつくることを目標にこれまで活動を重ねてきました。3年目になる今年は、徐々にその効果も見え始めてきました。
 この日は、講師の林進先生にツツジの開花のメカニズムについてミニレクチャーを受けたあと、ツツジの指標木2本を選び、それぞれ花芽の数を計測しました。この指標木については今後も花芽数の計測を続け、管理の効果が花芽数にどのように影響するかを継続調査していくこととしました。
 お昼には、これまた恒例となった野浪さん手製のモチをごちそうになり、みんなで楽しい一時を過ごしました。
 午後は活動エリアを尾根の南西斜面に拡大し、病害虫で衰退傾向が見られたコナラなどの除伐をおこない、萌芽更新による森の再生区域を設けました。ここも健全で生長力のある森づくりの一環として今後保全活動を継続的に行っていくつもりです。
 この日の手入れで得られたコナラの幹は、椎茸のホダ木として利用しようと、2月12日の午前10時から特別活動として「椎茸の菌打ち」をおこなうことになりました。森を若返らせるために伐られた木もまた森からの恵みです。小さな試みですが森と人が繋がる営みとして実感できるといいですね。


(眞弓 浩二)


花芽の計測:
2本の指標木について計測。それぞれ467個と367個の芽の数を確認しました。


将来の森の主林木をつくる森の再生作業:
除伐したコナラは椎茸のホダ木に、切り株からは萌芽更新による株立ち樹形を育てる。


健全で生長力のある多様な森のあり方を説く林進教授(左端)。
オアシスの森の基礎をつくった立て役者の一人。


野浪さん特製のモチを、オアシスの森特性の竹炭で焼いて食べる。
至福の時。


林床の落ち葉かき:
照度改善によるツツジの園づくりには、落ち葉かきも重要な作業。


林床のヤマツツジ:
実生苗がびっしりと顔を出している。



ツツジの園(4月上旬撮影)


コバノミツバツツジ(4月上旬撮影)


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